実行委員長からのご挨拶
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実行委員長:中野秀男
大阪市立大学名誉教授/大阪市ITアドバイザ/中野秀男研究所KOFも10回目を迎えました。今回はフロアが変わるだけですが、また雰囲気が変わります。開催場所を変わりながらもますます盛大になってきていると思います。メインの会場は、おもしろい作りになっているので是非おいでください。女子会を企画しているサロンやピアノ演奏もあります。
今はOSC(Open Source Conference)が各地で毎月のように行われています。京都や神戸でも開催され、当初、大阪の名前にこだわらずに関西と接頭辞につけた我々のイベントが引き金になって大きな動きになってきたことはうれしいことです。
この10年の間にIT/ICTの世界も変わってきました。大きく言えば当たり前になってきて、でも新しい技術が続々と出てきているということでしょうか。私はこのようなことを「広がるIT/ICT、とんがるIT/ICT」と名づけていますが、今年のKOFでは広がるオープンソースという意味で宇宙開発のJAXAの方に講演をお願いしました。いろんな分野の方に当たり前のようにOSSが使われていることが実感できるかと思います。
KOFは数年前から高校生や中学生といった、還暦を過ぎた私から見れば次の次の世代の若者の勧誘を積極的にしています。ソフトウェア作りやIT/ICTの正しい利活用の場を見せたいと思い、とんがっている若者に来てもらえる事を重要な事の一つにしてきました。iPhone/iPadやAndroidのように誰でもアプリを作れる時代(CGS:Consumer Generated Softwareでしょうか)になり、商用のソフトウェアやOSS(Open Source Software)の次のカテゴリーのソフトウェアが出てきました。私はこれを第3のソフトウェア作りかなと思っています。このKOFでもiPhone/iPadアプリやAndroidアプリでもユーザ会や勉強会が参加してもらっています。
オープンなIT/ICTコミュニティが年に一度集まる甲子園だと最初から感じていて、それを多くの実行委員やボランティアの方々が支えてくれた10年でした。これから5年先や10年先を見据えて、毎年新しい企画や実行委員やボランティアを迎え、持続性のあるイベントにしていきたいと思います。